子どもの絵を立体化する4つの方法|費用・手間・期間の違いと選び方
冷蔵庫に貼ったままの絵、画用紙の束、ノートのすみに描かれた生きもの。「これ、立体にして飾れたらいいのに」と思ったことのある方へ、いま現実的に選べる方法を4つ並べて比べます。どれが正解ということはなく、何を優先するかで答えが変わります。
先に結論:4つの方法の違い
| 方法 | 費用の考え方 | 手間 | できるまで | 絵への近さ |
|---|---|---|---|---|
| ① 粘土などで自分でつくる | 材料費だけ | すべて自分の手 | 数時間〜数日 | つくり手の腕しだい |
| ② 3Dモデリングして自分で印刷 | ソフト+プリンタ・材料 | 覚えることが多い | 習得を含めると数週間〜 | 思いどおりにできる |
| ③ 造形作家・工房に依頼 | 都度お見積り | 依頼とやりとり | 数週間〜数か月 | いちばん近づけられる |
| ④ AIが設計して3Dプリント | サービスの料金表 | 絵を渡すだけ | サービスごとに違う | デフォルメされる |
費用は方法そのものよりも、大きさ・作り込み・依頼先で大きく変わります。ここでは金額ではなく「何にお金がかかるのか」で比べています。
① 粘土などで自分でつくる
いちばん手が届きやすいのがこれです。樹脂粘土や紙粘土なら材料費だけで始められ、色も自由に塗れます。何より、子ども自身が一緒につくれるのは他の方法にない良さです。絵を描いた本人が「これはこっちを向いてるの」と教えてくれる、その通りに立ち上げていけます。
弱点は、仕上がりが完全に腕しだいなこと、そして壊れやすいことです。細い脚やしっぽは折れます。長く飾ることを考えるなら、太めに、低い重心でつくるのがこつです。
② 自分で3Dモデリングして3Dプリントする
無料で使える3Dソフトもあり、家庭用の3Dプリンタも以前よりずっと身近になりました。いちど覚えてしまえば、同じ絵から何度でも、大きさを変えて出力できます。作品が増え続ける家庭では、これがいちばん安く付く可能性もあります。
ただし越える壁が高いのは正直なところです。モデリングの操作、印刷を成功させるための設定、サポート材の除去や表面の処理と、覚えることが順番に出てきます。「この一枚を形にしたい」という動機だけで始めると、たいてい途中で止まります。ものづくり自体を趣味にできる方向けです。
③ 造形作家・フィギュア工房に依頼する
絵の雰囲気まで含めていちばん再現できるのは、人の手です。SNSやハンドメイドのマーケットで、子どもの絵の立体化を受けている作家さんを見つけられます。「ここは絵のとおりに、ここはお任せで」といった相談ができるのも、人に頼むからこその強みです。
費用と期間は依頼先によって大きく違います。相談から完成まで数か月かかることもあるため、誕生日や卒園に間に合わせたいなら、逆算してかなり早めに動く必要があります。
④ AIが設計して3Dプリントするサービスを使う
近年出てきたのがこの選択肢です。絵や写真をアップロードすると、AIが3Dプリントできる形に設計し、印刷したものが手元に届きます。3Dソフトもプリンタも持たずに、手を動かさないまま現物になるのがいちばんの違いです。待つ期間も②③より短いのがふつうですが、目安はサービスごとに違うので必ず案内を確かめてください。
代わりに、絵はそのままではなく「立体向きに翻訳」されます。細すぎる線は太くなり、支えのない部分は形が変わります。「絵の完全な再現」を求める場合は③のほうが向いています。
絵ではなく写真から立体にしたい場合は、被写体によって向き不向きがはっきり分かれます。詳しくは写真から3Dはつくれる?を、言葉だけで伝えるときの書き方は言葉から3Dの形ができるまでをご覧ください。
立体にする前に知っておきたいこと
どの方法を選んでも共通してぶつかるのが、次の4つです。先に知っておくと、できあがりを見たときの「思っていたのと違う」がかなり減ります。
- 絵は線、立体は面です。紙の上では成立する形も、立体にすると自立しなかったり、折れたりします。太さや厚みは足されるものだと考えておいてください。
- 絵に「裏側」はありません。正面から描かれた一枚の絵には、背中側の情報がありません。そこは必ず誰か(人でもAIでも)の想像で補われます。
- 色は絵ほど自由には出せません。3Dプリントでは色数に制約があるのが普通です。多色で塗り分けたい場合は、届いてから自分で塗るのも手です。
- 受けられない題材があります。アニメやゲームのキャラクターを描いた絵は、著作権・商標の関係でお断りになるのが一般的です。実在の人物の顔も同様です。オリジナルの生きものや、乗りもの、ペットの絵なら問題になりません。
選び方:3つの問いで決まります
- 「絵のとおり」がどれくらい大事ですか。細部まで再現したいなら③。雰囲気が伝われば十分なら①か④です。
- 自分の手を動かす時間はありますか。時間を使えるなら①か②が満足度が高く、時間が取れないなら③か④になります。
- いつまでに必要ですか。記念日が決まっているなら、③は早めの相談を。手元に日がないなら④が現実的です。
カタチナビの場合
カタチナビは④にあたるサービスです。つくりたいものを言葉で伝えるか、写真・絵をアップロードすると、AIが形を設計します。画面の3Dで前後左右を確かめてから注文でき、印刷してご自宅(や贈り先)へお届けします。お届けするのは完成した現物だけで、3Dデータはお渡ししていません——3Dソフトもデータの管理も要らない代わりに、データがほしい方には向かないということです。
設計と3Dでの確認は、無料でお試しいただけます。無料の回数・サイズ・色・料金・お届けの目安はトップの「仕様・料金」に、つくれないものは「受注生産だから、ていねいに。」にまとめています。
掲載している画面・3D・作例はイメージです。仕上がりは内容によって変わります。