子どもの作品の残し方|写真・スキャン・現物保管・立体化の使い分け
園や学校から持ち帰ってくる絵、工作、粘土のかたまり。かわいいのに、置き場所がない。捨てるのは気がとがめる。——この記事は、その板挟みをどう解くかの話です。結論から言うと、「全部を同じやり方で残す」のをやめると、たいてい解決します。
先に結論:5つの残し方
| 残し方 | 向いているもの | 手間 | 置き場所 | 残り方 |
|---|---|---|---|---|
| ① 写真に撮る | ほぼ全部 | いちばん軽い | 要らない | 探せないと無いのと同じ |
| ② スキャンしてデータにする | 平面の絵 | まとめてやれば軽い | 要らない | 写真よりきれい |
| ③ 現物をそのまま保管する | 思い入れの強いもの | 選ぶのがつらい | いちばん要る | 実物の手ざわりが残る |
| ④ 作品集にまとめる | 平面の絵 | 編集の手間がかかる | 本棚のすきま | 見返しやすい |
| ⑤ 立体にして飾る | とっておきの一枚 | 依頼するなら軽い | 棚のうえ | 日常の視界に入る |
おすすめは「①か②で全部を薄く残し、③か⑤で数点だけ厚く残す」の組み合わせです。全部を厚く残そうとすると、家が保たなくなります。
① 写真に撮る
いちばん手軽で、いちばん続きます。持ち帰ってきたその日に撮ってしまえば、あとは処分するかどうかを落ち着いて決められます。撮るときは床や壁など無地の場所に置き、影が入らないよう真上から撮ると、あとで見返したときの満足度が違います。作品と一緒に本人を写しておくと、大きさと年齢が同時に残るのでおすすめです。
弱点ははっきりしていて、撮っただけでは埋もれることです。日々の写真の海に沈み、探せなくなります。アルバム機能でまとめる、フォルダを分ける、ファイル名に名前と年を入れる——どれでもいいので、撮る前に置き場所を決めておいてください。
② スキャンしてデータにする
平面の絵なら、スキャンのほうが仕上がりはきれいです。家庭用のプリンタのスキャナでも、スマホのスキャンアプリでも、影と歪みが消えるぶん写真より見やすくなります。あとから印刷し直したり、作品集にまとめたりするときにも効いてきます。
大きな画用紙は分割して読み取り、あとでつなぐ手間がかかります。溜めるほどつらくなるので、学期の区切りなどでまとめてやると決めてしまうのが現実的です。
③ 現物をそのまま保管する
データではどうしても残らないものがあります。クレヨンの厚み、破れた跡、力いっぱい塗った紙のたわみ。数点だけと決めて、作品用の箱をひとつ用意してください。箱が満杯になったら、入れ替えるか、増やすかを考える。この「上限を先に決める」やり方が、いちばん揉めません。
紙は光と湿気で傷みます。直射日光の当たる場所と押し入れの床は避けてください。粘土や工作は割れやすいので、緩衝材でくるんでおくと安心です。
④ 作品集にまとめる
スキャンしたデータを、フォトブックのサービスで一冊にまとめる方法です。ばらばらのデータより圧倒的に見返す回数が増えますし、祖父母へ贈るものとしても喜ばれます。年ごとにまとめると、絵の変化そのものが記録になります。
手間は編集にかかります。「全部載せる」をやめて選ぶと、ぐっと楽になります。選べないときは、本人に選ばせるのも手です。大人が思うのと違う一枚を選ぶことが多く、それ自体が記録になります。
⑤ 立体にして飾る
絵を立体(フィギュアや置物)にして、棚や玄関に置いておく残し方です。箱の中でもデータの中でもなく、毎日目に入る場所に残るのが他と決定的に違います。来客に気づかれて話題になるのも、平面の作品ではあまり起きません。
向いているのは、キャラクターや生きものを描いた「とっておきの一枚」です。すべてを立体にするのは現実的ではないので、③と同じく数を絞ってください。方法ごとの違いは子どもの絵を立体化する4つの方法にまとめています。
あとから後悔しやすいこと
- 本人に確認せず処分した。大人が価値を感じない作品ほど、本人が気に入っていることがあります。捨てる前に一声かけるだけで揉めごとが減ります。
- いつ・誰の作品か分からなくなった。きょうだいがいると数年で見分けがつかなくなります。撮るとき・しまうときに、名前と年をひとこと添えておいてください。
- データが行方不明になった。端末の買い替えで消えるのが典型です。写真もスキャンも、置き場所を分けて持っておくと安心です。
- 飾らずにしまい込んだ。残すこと自体が目的になると、結局見ないままになります。「見返す機会をつくる」ところまでが残し方です。
選び方:迷ったらこの順で
- まず全部を①で薄く残す。撮るのはただなので、判断を後回しにできます。これだけで「捨てられない」がかなり軽くなります。
- 平面のお気に入りは②へ。いつか作品集にするかもしれない、という余地が残ります。
- 数点だけ厚く残す。手ざわりごと残したいなら③、毎日見たいなら⑤です。
カタチナビの場合
カタチナビは⑤にあたるサービスです。絵や写真をアップロードするか、つくりたいものを言葉で伝えると、AIが3Dプリントできる形に設計します。画面の3Dで前後左右を確かめてから注文でき、印刷した現物をお届けします。お届けするのは現物だけで、3Dデータはお渡ししていません——データも残したい方には向かない、ということです。
絵は立体向きに翻訳されるので、そのままの再現ではありません。細い線は太くなり、支えのない部分は形が変わります。設計と3Dでの確認は無料でお試しいただけるので、まず自分の絵がどう立ち上がるかを見てから決めていただくのが確実です。無料の回数・サイズ・色・料金・お届けの目安はトップの「仕様・料金」に、つくれないものは「受注生産だから、ていねいに。」にまとめています。
掲載している画面・3D・作例はイメージです。仕上がりは内容によって変わります。