3Dプリントのギフトが向いている場面・向かない場面
3Dプリントで贈りものをつくれると聞くと、まず「何を贈ればいいのか」で止まります。結論から言うと、3Dプリントのギフトは「実用品」ではなく「その人だけの形」で選ぶと外しません。市販品と張り合える便利さはありませんが、市販品には絶対にない一点をつくれます。
先に結論:向くもの・向かないもの
| 贈りもの | 向き | 理由 |
|---|---|---|
| 子どもの絵からつくった置物 | とても向く | 他では絶対に手に入らない |
| ペットをかたどった置物 | とても向く | 写真より存在感が残る |
| 記念日・門出のしるし | 向く | 飾って残る/消えものと補い合う |
| 自分で考えたキャラの立体 | 向く | 元になる作品がなければ通りやすい |
| 既存キャラのファンアート | 向かない | 自分で描いても権利は残る |
| 食器・カトラリー | 向かない | 積層のすきまが洗いにくい |
| 屋外・車内に置くもの | 向かない | 日光と熱に弱い素材が多い |
| 体重や力のかかる実用品 | 向かない | 層の向きに沿って割れやすい |
なぜ「その人だけの形」が効くのか
贈りもので迷うのは、たいてい「相手が持っていないもの」を探しているときです。ここで3Dプリントが強いのは、相手が持っていないことが最初から確定している点にあります。その子が描いた絵、その家の犬、その人が続けてきたこと。世界にひとつであることを説明しなくても、見た瞬間に伝わります。
逆に言えば、汎用品として比べられる土俵に出すと勝てません。同じ予算なら、市販の雑貨のほうが仕上がりも機能も上です。「便利なもの」ではなく「その人の話が入っているもの」として選んでください。
喜ばれやすい場面
- 出産祝い・誕生日。手形や似顔絵など、その時期にしかない形が残せます。あとから同じものはつくれません。
- 祖父母へ。孫の絵が立体になって届くのは、写真とは反応がまるで違います。飾る場所を選ばない大きさだと、なお喜ばれます。
- 退職・卒業・引退。花や菓子は消えますが、置物は机に残ります。消えものと組み合わせると座りがよくなります。
- ペットの記念に。写真は見返さないと出会えませんが、立体は日常の視界に入ります。ただし、亡くなった直後は気持ちの整理がついていないこともあるので、相手の様子を見て決めてください。
避けたほうがよい場面
- 実用品として使ってもらいたいとき。3Dプリントの造形物は、層を重ねてできています。層の向きに力がかかると、思ったより簡単に割れます。「飾るもの」と割り切るのが安全です。
- 口に触れるもの。コップや箸置きなど食器に近いものは、積層のすきまが洗いにくく、衛生面で不利です。市販品を選んでください。
- 屋外に置くもの。直射日光や夏の車内は、素材によっては形が変わるほどの環境です。玄関の外や車のダッシュボードは避けてください。
- キャラクターものを贈りたいとき。アニメやゲームのキャラクター、企業のロゴは、著作権や商標の関係で受けられないのが一般的です。実在の人物の顔も同じです。ここで注意したいのは、自分で描いても「他人のキャラクターを描いた絵」は権利の対象のままだということ。お子さんが描いたものでも同じです。通りやすいのは、一から考えた生きものや乗りものなど、元になる作品がない絵。ただし似た既存作品やロゴ、実在の人物に寄っていないかは、その都度の確認になります。
届いてから「思っていたのと違う」を減らす
- 大きさの感覚がずれます。画面で見た印象より、手にすると小さく感じるのがふつうです。飾る場所を先に決めて、そこに置いたところを想像してから選んでください。
- 色は絵ほど自由には出せません。3Dプリントでは使える色に制約があるのが普通です。塗り分けたい場合は、届いてから自分で塗るという手もあります。
- 細い部分は太くなります。絵のとおりの細さでは自立しないため、支えられる太さに置き換えられます。しっぽ・角・脚まわりは特に変わりやすいところです。
- 日程には余裕を。受注生産なので、注文してから手元に届くまで時間がかかります。記念日に間に合わせたいときは、目安の期間を確かめて逆算してください。
贈るときの段取り
贈り先へ直接お届けする場合、相手に届く日を自分で確認できないのが一番の注意点です。サプライズにしたいときほど、届く時期の目安を先に押さえておいてください。手渡ししたいなら、いったん自分の住所で受け取ってから包み直すほうが確実です。
もうひとつ。立体の贈りものは置き場所を相手に強いるものでもあります。大きさは控えめに選び、飾らなくても気まずくならない距離感の相手に贈るのが、いちばん喜ばれます。
カタチナビの場合
カタチナビでは、つくりたいものを言葉で伝えるか、写真・絵をアップロードすると、AIが3Dプリントできる形に設計します。画面の3Dで前後左右を確かめてから注文でき、贈り先へ直接お届けすることもできます。ギフト包装とメッセージもお選びいただけます。
できないこともはっきり書いておきます。本体に名前や文字を入れる名入れは、いまは承っていません(今後の拡張として検討しています)。3Dデータもお渡ししていません——お届けするのは印刷した現物だけです。つくれない題材は「受注生産だから、ていねいに。」に、無料の回数・サイズ・色・料金・お届けの目安はトップの「仕様・料金」にまとめています。
掲載している画面・3D・作例はイメージです。仕上がりは内容によって変わります。